具体的な例として、\( 321_{4} \)を10進数に変換します。次の手順で、4進数の\( 321_{4} \)は、10進数の\(57_{10}\)に対応することがわかります。
基数を明確にするために、数値の最後に下付き文字で基数を付加します。例えば、10進数の1という数値は\( 1_{10} \)と表記します。2進数の1という数値は\( 1_{2} \)と表記します。16進数の1という数値は\( 1_{16} \)と表記します。
1. 4進数を4のべき乗形式で表す
\(321_{4} \)の各桁の数値を、そのまま10進数の数とみなして4のべき乗形式で表します。
\begin{equation}
\begin{split}
321_{4}
&= 3_{4} \times 4^2_{10} + 2_{4} \times 4^1_{10} + 1_{4} \times 4^0_{10}\\
&= 3_{10} \times 4^2_{10} + 2_{10} \times 4^1_{10} + 1_{10} \times 4^0_{10}
\end{split}
\end{equation}
2. 4のべき乗形式の各桁を計算する
\begin{equation}
\begin{split}
321_{4}
&= 3_{10} \times 4^2_{10} + 2_{10} \times 4^1_{10} + 1_{10} \times 4^0_{10}\\
&= 3_{10} \times 16 + 2_{10} \times 4 + 1_{10} \times 1\\
&= 48_{10} + 8_{10} + 1_{10}
\end{split}
\end{equation}
3. 各桁の数をすべて足す
\begin{equation}
321_{4} = 48_{10} + 8_{10} + 1_{10} = 57_{10}
\end{equation}