オペアンプの概要

電子回路 electronic-circuit

オペアンプとは

オペアンプは、オペレーショナル・アンプリファイア(Operational Amplifier)の略です。日本語では演算増幅器と呼びます。信号の演算や増幅に用いられる電子回路です。オペアンプは、2つの入力端子と1つの出力端子を持ちます。オペアンプの動作は、2つの入力端子間の電位差を増幅する差動増幅回路です。用途としては、微小信号の増幅や、センサーやモーターの制御に利用されます。

オペアンプのシンボル

オペアンプのシンボル

外部接続

オペアンプには外部電源が必要です。通常、回路図で電源配線やコンデンサは省略されています。

オペアンプの電源接続

オペアンプの電源接続

内部構成

内部はトランジスタなどで構成されています。

オペアンプの内部構成例

オペアンプの内部構成例

実デバイス

実際のオペアンプは様々なパッケージで提供されています。2つのオペアンプを内蔵したDIP(Dual Inline Package)の例を示します。

DIPに封止されたオペアンプの例

DIPに封止されたオペアンプの例

オペアンプの特徴

オペアンプは、次のような理想特性を持ちます。

  特性 説明
入力インピーダンスが無限大 入力端子に電流が流れない(I+ = I- = 0)
出力インピーダンスが0 いくらでも大きな電流を流せる
増幅度が無限大 入力信号を無限大に増幅できる
入力端子間の電位差が0 入力端子が短絡しているとみなせる
(V+ – V- = 0:仮想短絡)
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